「断酒」「断薬」、どうやるの?

依存症の治療は「依存物質を永続的に断つ」これしかないと言われています。

依存症の治療。長い長い旅路の始まりです…

依存症は、

「その物質を摂取しなければ死ぬほど苦しいが、摂取すればその苦しみから逃れられる」という機構(システム)が脳に出来上がっていることで起こると言われます。

この機構は、依存物質を摂取すればするほど確かなものになり、摂取する期間が長ければ長いほど、希薄になっていきます。

そのため、

この機構を永久的に刺激しない。

という方法しか治療の手立てはないのです。

私は断酒・断薬をして8年目に入っていますが、依存症が治ったわけではありません。お酒の一杯、薬の一錠を口にしただけであっという間に元に戻ってしまうであろう予感があります。

たいていお酒なのですが、まだ依存症と診断されたわけではないが、摂取量が明らかにおかしいと自分で思っている。だからお酒をやめたい、どうしたらいいのか、という相談を受けることがあります。

 

そういったとき、私は専門の施設に入ることをおすすめしています。通いではなく、「宿泊」のかたちで入所できる施設です。それが難しいのであれば、家族や親しい方に一日中自分を見張ってもらう。

 

つまり24時間、誰かに依存物質を飲まないよう、使用しないよう、自分以外の誰かに管理してもらうのです。

 

依存物質が欲しいと思う気持ちは、ほとんど生理的欲求と同じくらい強いものです。水が飲みたい、お手洗いに行きたい、という欲求と同列、もしかしたらそれ以上にきついかもしれません。

 

生まれついての欲求ではないので、それに応じないでいたらやがてその欲求は静まるのですが、1人で耐えるのは難しい事です。

 

自分しか知らない、自分しか見ていない「断酒・断薬」は、つい自分に甘えて、「こんなにつらいのでは身体を壊す。次回にしよう、今度は病院にかかろう」と言い訳して依存物質に手を出してしまうのが普通だと思うのです。

 

でも、私が上に上げた、「施設に入る」「誰かに見張ってもらう」というのは実は現実的ではありません…

 

仕事や家庭がある方も多いでしょうし、24時間1週間見張ってくれる人を探すのも難しいはず。

 

最良の方法は、専門医にかかることです。依存症と診断されたら、病気の治療だからと周囲の理解を得て入院する。そこでは完全に依存症を治める治療が行われています。

 

依存症ではないと診断されたら、ひとまず安心です。お医者さんと相談しながら、心身に負担の少ない方法で依存物質から遠ざかる。

本来は楽しい、役に立つものなのに、一度付き合い方を間違えるとお酒や薬は非常にやっかいなものになる…

西岡

そういえば依存症マックスの頃、食事の味が全く分かりませんでした。口に入れたいのはお酒と薬だけ。でも何故か食べちゃうという…そして太るという…頭の中がめちゃくちゃだったんだなーと思います。

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